イソップ寓話に
教えられたこと

昔人の叡智

コピー表現はわかりやすく書くことを求められます。では何がわかりやすい表現なんでしょうか?最近はパソコンの前に座ると誰もがライターです。昨日まで全く別の仕事をしていた人が、突然ライター宣言をする、ということも普通のことになりました。もともと文章が上手い人だと人気のライターにあっという間になっていきます。では、多くの経験を踏んでいくプロのライターと何が違うんでしょうか。

回答のひとつにあるのが、そこに物語を作れるかどうかだとワタシは思います。

ネット上には言葉が溢れ、コンテンツ制作をする人間にとって恐怖すら感じる○○ランキングが普通に氾濫。また検索エンジンにひっかからないと「いい原稿」ではなく、単なる書きなぐっただけの意味のないものにみなされるという残酷な時代。

きつい話ですね。ライター不遇時代なのか、プロのライター不用時代なのか・・・

そういう時代の中でワタシが表現上、参考にしてきたものがいくつかあります。そのなかのひとつにイソップ寓話があります。

例えば、寒い・暑いを表現してほしいと言われたら、いろんな方法があると思います。

これが指名の依頼であれば、素直に自分にひきよせて、大好きなファッションをフィルターに考えたい。とくに生地がすきなので、それがもたらす「涼し」「暑い」「ぬくもり」など

から表現へ向かっていけそうですが、これがコンペになると、誰もが考えつかないような斬新なアイデアが必要です。

ワタシはほとんどの仕事をコンペを通して獲得してきたのでいつでも何か比喩が必要です。

そこでいつも、いっつも、イソップ寓話を書棚から引き出してきていました。

(案件によって、これだけに限ったわけではないので、あしからず、です)

イソップ寓話は動物たちを擬人化して、「そうだよなあ」「そういうことって、あるある」というみじかな話題をとおして人はこうあるべき、という人生訓を語らせています。

その人生訓にテーマを当てはめてみると表現イメージがふわっとひろがります。

とても普通すぎて、これでいいんだろうかと思うのですが、それいいんです。もちろん、そこからまた新たな物語が必要になってきますが、そこはお客様のお考えなどを加えていきます。

ぜひとも好きな童話などを時々開いてみてくださいね。そこにいま悩んでいる回答があるかもしれません。